FirstWhite(wakana side) ホワイトクリスマス、という言葉を、お兄ちゃんから聞いたことがあります。 クリスマスと呼ばれる夜に、雪がしんしんと降ってくる、すると皆が幸せになれる、と。 ですが、若菜は一度もホワイトクリスマスを体験したことがないんです。 若菜も、ホワイトクリスマスを体験してみたいです! そんなことを思ったのが、三日前。 ちょうど、杏奈ちゃんとクリスマスイブの時のお話をしていたときに、ふと、思い出しました。 今年のクリスマスイブには、もちろん、お兄ちゃんもいらっしゃいます。その準備をしなくちゃ、って、杏奈ちゃんとご相談をしていました。 お買い物にでかけてもいい、お家でクリスマスパーティをするのもいいなぁ、って、夢中になって杏奈ちゃんは話していたけれど・・・若菜は、別のことを考えていたのです。 お兄ちゃんと、ホワイトクリスマスを過ごすことができたらなぁ・・・。 お兄ちゃんと、過ごすホワイトクリスマス。 お家で窓を眺めていると、つらつらと舞い降りる白い精霊さんたち。 冬の精なのかな・・・?って外に出てみると、それは、雪で・・・。 それに、その日がクリスマスイブだ、と思い出したとき・・・若菜は喜んで、お犬さんのように飛び跳ねるのでしょうか・・・。 そこには、杏奈ちゃんも、そしてお兄ちゃんもいて・・・。 三人で、仲良くクリスマスイブを過ごすのです・・・。 「若菜、若菜?」 杏奈ちゃんの呼びかけで、ふと我に帰りました。また・・・ぼーっと考え事をしてしまっていたみたいです・・・。杏奈ちゃんの前とはいえ・・・恥ずかしいばかりでした・・・。 何考えていたの? もちろん、杏奈ちゃんに、隠し事なんかできません。若菜は、ホワイトクリスマスのことも、全部お話しました。 でも、杏奈ちゃんは少し暗い顔をして、今年は、雪は降らないみたいなの・・・、って言っていました。 若菜も、残念ですが・・・お兄ちゃんと過ごすクリスマスイブですもの!楽しまなくっちゃ! そして、イブ当日。 若菜たちはショッピングにお出かけして、お家でパーティをするために、道を歩いています。 もう、お空にはお星様がこんばんわ、を言ってくれています。残念だけど・・・雪は降りそうではないです・・・。 そんな時、杏奈ちゃんがお兄ちゃんとホワイトクリスマスのことをお話していました。 そしたら杏奈ちゃん、何かを思いついた表情で若菜を見つめました。 ――――精霊さんにお願いすれば、ちょっとは協力してくれるかな・・・? あ、杏奈ちゃん!街では魔法使っちゃダメ、ってきつく言われてるでしょ!それはダメだよ! それに、若菜たちじゃ、魔力が少なすぎて・・・できても、こんなに綺麗な雪は・・・あれ? 若菜、ふと立ち止まってしまいました。何故なら、目の前に、本物の冬の精が舞い降りているんだから・・・。 あ・・・まさか、これって、本当のホワイトクリスマス!? あぁ・・・若菜は幸せです・・・。お兄ちゃんと迎えたホワイトクリスマス。 お兄ちゃん、ホワイトクリスマスって、本当に幸せになれますねっ! お兄ちゃん・・・こんなクリスマスだから・・・思いっきり、甘えていいですか?
──written by 蒼さん (シスプリメ企画室)
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