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ホワイト・クリスマス(anna side)
──今日はクリスマス・イヴ。本来なら恋人同士、わたしとお兄様が二人っきりで過ごす夜なんだけど、わたしは若菜のことも愛してるし、若菜もわたしのこととお兄様のことを好きみたいだし、やっぱり二人っきりより三人一緒のほうがいいでしょ? でもお兄様、もし・・・もしもよ? わたしと若菜・・・どっちか一人選べっていわれたら、どっちを選んでくれるのかしら? えっ・・・あっ、そうよね。もしお兄様がわたしだけを選んでもわたしが若菜を見捨てられるわけないし、若菜もわたしのことを見捨てるなんてこと、できないわよね・・・。ゴメンナサイ、ヘンなこと聞いちゃって・・・。 ・・・それにしても、せっかくのクリスマス・イヴの夜なのに、きれいに夜空が見えるわね・・・ あっ、もちろん、冬の星座もキレイで好きなんだけど、やっぱりクリスマス・イヴの夜って言ったら、雪が降ってホワイトクリスマスの方がロマンチックでいいじゃない? そりゃあこの街で魔法を使っちゃいけないってことはわかってるわ。学校でも散々言われたしね。第一、わたしに天候を操る魔法なんて使えないもの。 ──あっ、でももしかしたら精霊さん達にお願いすれば、ちょっとは協力してくれるかも・・・ 若菜も手伝ってくれる? 本当は自分達のためだけに魔法を使うのはいけないことなんだけど、せっかくのイヴの夜はやっぱりホワイトクリスマスのほうがいいわよね? ってどうしたの、若菜? いきなり立ち止まっ──あっ・・・ お兄様、寒くなってきたから、腕を組んでも、いいかしら──? |