Neo Sister’s Story





満月の夜には






 星ひとつない夜空に冷たく輝くお月様。こんな夜にはずっとお月様を見ていたい気分。なんだか心が澄んでいくような気がして・・・。





 満月の夜には必ずこうして屋根の上でお月様を眺めているんだけど、今日のお月様は格別にキレイ。やっぱり久しぶりにお兄様からの手紙を読んで、心がうきうきしているからかしら?





 でもさすがにこの季節の夜風は冷えるわね・・・





「あっ、アンナちゃん、やっぱりここにいたんですね」





「フフッ、若菜もこっちにおいで。月がとってもキレイよ」





 天窓から顔を覗かせた若菜においでおいでをすると、「ちょっと待ってて、アンナちゃん」って言って若菜は部屋に引っ込んじゃったけど、再び天窓から顔を覗かせて屋根に出てきた若菜はピンクのネグリジェの上にカーディガンを羽織っていて、手にはわたしのカーディガンと大きな毛布を持っていたの。さっすがわたしの妹、気が利くわ。





 隣に座った若菜とわたしの体に毛布を掛けながら、そっと若菜の肩を抱いて体を引き寄せると、頬を赤く染めた若菜がわたしの肩に頭を預けてきたの。フフッ、照れちゃって・・・若菜ってばやっぱりカワイイんだから





 こんなキレイなお月様、いつかお兄様と一緒に、見られるといいな・・・。



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