Neo Sister’s Story






「ふーっ・・・」





 最近、一人で部屋にいると、妙にため息が多くなる。





 いつもため息の原因はお兄様。だって、お兄様ったら、全然わたしの気持ちに気が付いてくれないんだもん・・・





 でも、今日のため息の理由は、お兄様とは違っていた・・・





杏奈の葛藤





 きっかけは、そう、一ヶ月前のバレンタイン・デー。わたしは、お兄様だけにではなく、若菜にも手作りのチョコをあげた。なぜならわたしは、妹としてではなく、一人の女の子として、若菜のことが本気で好きになっちゃったから。お兄様と離れてから数ヶ月、若菜と二人で暮らしてみて気が付いたんだけど、今ではお兄様と同じくらい・・・ううん、もしかしたらお兄様以上に若菜のことが気になるの・・・。





 そのときは、若菜もわたしのためにチョコを作ってきてくれた。そのときはわたし、すごく嬉しかったから、お兄様が見ている前なのに、若菜を抱きしめちゃった・・・。





 でも・・・・・・。





 若菜は、本当はわたしのことどう思ってるの? あなたにとって、わたしは頼れる双子のお姉さんでしか無いの? 





 若菜もわたしのことを好きって言ってくれた。・・・けど、それは姉としてわたしのことを好きなだけ? それとも、あの時のわたしみたいに、お兄様だけにじゃなくてわたしの分まで手作りチョコを用意してくれていたってことは・・・若菜も本当にわたしのことが好きだっていう解釈をしていいの?





「ホワイトデー・・・か・・・」





 3月14日のホワイトデーは、2月14日にチョコレートをもらった男の子が、女の子にチョコの返礼としてキャンディーやマシュマロをプレゼントする日。女の子が女の子にチョコレートをもらったら、その女の子にお礼として何を返せばいいの? 若菜は・・・わたしに何か、お返しして・・・くれるのかな・・・





 ううん・・・くよくよ悩んでたって仕方ないわ。明日、お兄様に会いに行く前に若菜にこのキャンディーを渡して、わたしの本当の気持ちを伝えよう・・・それから、若菜の本当の気持ちを、聴いてみよう・・・。







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